遥かへのスピードランナー

シリコンバレーでAndroidアプリの開発してます。コンピュータービジョン・3D・アルゴリズム界隈にもたまに出現します。

NuevaSyncを試してみた

iPhoneにはGMailとの同期はあるのに、Googleカレンダーとの同期はない。iPhoneカレンダーと同期できるのは今のところMicrosoft ExchangeかMobile Meだけ、ということで不満に思っていたところ、以下のようなサービスが紹介されていた。

Googleカレンダーに対するProxyとして動作して、Microsoft ExchangeのIFを提供するサービス、ということで早速試してた。今日の朝方は、負荷のせいか、サービスが落ちていたみたいだけど、今は順調に動いている模様。カレンダー情報が全てGoogleカレンダーに一元管理できるので非常にいい感じ。


で、気になるのが、このサービスの実装方法。
Googleカレンダーからの情報取得はAPIを使えば出来るとして、それをExchangeのプロトコルに変換するのってどうやってやってるんだろう?っていうのが気になった。
ちょうどタイムリーにMicrosoftが自社製品のプロトコルを公開、なんて記事も出たいたけど、実際公開資料の中身を見てみると非常に難しい。プロトコルが何種類もある上に、バイナリの命令をHTTPのストリームで通信してたりする。

さらに、iPhoneからの同期にはおそらくExchange ActiveSyncプロトコルが使用されており、この仕様は上記のURLには公開されていない模様。

Scalixなど、Microsoftから正式にライセンス供与を受けて、ActiveSyncによる同期を実現しているソフトウェアもあるが、このMicrosoftが正式に正式にライセンス供与しているとはちょっと考えづらい。

開発者の一人と思われるDavid Boreham氏が、Googleカレンダーのグループに当サービスについてPOSTしているのを発見したが、彼はActiveSyncグループにも所属しており、このあたりの技術に深くかかわってきていることをうかがわせる。

彼(ら)がActiveSyncプロトコルをハックして、当サービスに実装しているとしたら相当すごいことのように思えるが、実際のところどうなのだろう。
技術的な情報開示を期待する今日この頃である。