遥かへのスピードランナー

シリコンバレーでAndroidアプリの開発してます。コンピュータービジョン・3D・アルゴリズム界隈にもたまに出現します。

Ubiquity0.1を日本語入力に対応させてみた

10/23追記:最新のUbiquity0.1.2に対応したバージョンはこちらです。

Mozilla Labsが先日、「Ubiquity」というFirefoxアドオンを公開しました。

ブラウザ上の簡単なキーボード操作で、さまざまなWebサービスにアクセスすることができるアドオンで、結構便利なのですが、日本語入力に微妙に対応していなくて、IMEの変換確定の為にEnterキーを押すと、確定するの前の文字列でコマンドが発行されてしまうという不具合があります。

調べてみると結構簡単に直せそうなので、上記の問題を修正した日本語入力対応版を作ってみました。
Ubiquity0.1日本語入力対応版をインストール
(差分内容を確認したい方はこちら⇒パッチ)
ちなみにライセンスはLGPLです。アドオンのupdateURL等の情報は変更していないので、自動バージョンアップチェックは引き続き行われます。
さてさて、Ubiquity自体の使い方は、「Ubiquity が Web 2.0 の肩を叩きそうな気がする by barlog」とか「B3 annex: Mozilla Ubiquityが面白い!」みたいなサイトが詳しいと思うのでそちらを見てもらうとして、日本語対応版のデモを乗せちゃいます。

この日本語入力対応版をインストールした後、Ubiquityのコマンド入力画面で

google 大塚愛

なんて打ってみます。

でエンターを押すと、

と見事に「大塚愛」で検索できました!ぱちぱち!
僕は使ってないですけど、Twitterとか使ってる人は、さらに便利なんだと思います。

あと、色々ソースを眺めていると、日本語入力に対応しようとした努力の跡が残っていたります。(\chrome\content\nlparser\jpあたり)
といってもここでいう日本語対応というのは、「コマンドを日本語で入力できる」という意味の日本語対応で、たとえば「〜を英語から日本語に翻訳して」と入力すると、翻訳Webサービスを実行しできる、というような機能を指します。
今後のバージョンで正式に実装される可能性はありますが、個人的にはそこまでする必要はないんじゃないかなあと思っていたりします。

「言語とWebサービスを結びつける」という主旨には確かにマッチしている気はしますが、日本語の言語解析まで組み込むとそれだけで一大プロジェクトになってしまうので、そこで開発スピードを犠牲にするくらいならもっと他の部分に注力した方がいいんじゃないかなあ、と。

ただUbiquity自体は非常に面白いと思います。あとは、今現在単体のWebサービスを呼び出すようなコマンドが多いですが、マッシュアップさせたコマンドが増えてくると、もっと面白くなるのかな。
うん、今後に期待。