遥かへのスピードランナー

シリコンバレーでAndroidアプリの開発してます。コンピュータービジョン・3D・アルゴリズム界隈にもたまに出現します。

Coursera Machine Learning Study Group at Silicon Valley

最近、courseraというオンライン大学が流行っていますが、ベイエリアでももちろん流行っていて、courseraで学んだことをオフラインでディスカッションしようぜ、みたいなmeetupもちらほら開催されてたりします。で、僕も先週から始まったAndrew先生のMachine Learningクラスをとっているので、そのmeetupに参加してきました。

僕が参加したのは、Silicon ValleyエリアのMachine Learning study groupで、Ruckus wirelessという会社の会議室に20人程が集まりました。先週第一回が行われて、今回が二回目の開催。僕は今回が初参加だったので、他の初参加者と一緒に、機械学習との接点や、今やっていることなど軽く自己紹介をしました。話を聞くとビッグデータをバックグランドにしている人が多いようです。

自己紹介が終わると、今回のメインセッション、PG&EのパフォーマンスエンジニアStephenによるプレゼンです。お題はMachine Learningのキャパシティプランニングやパフォーマンス解析への応用。サーバーのパフォーマンスをLinear Regressionを使って予測したり、サーバーのCPU Usage HistoryをSVMでパターン分けしたりといった実例を、Rのコードを使ってデモしてくれました。機械学習の実用、というと疑問に上がってくるのが「そんな仮定で大丈夫か?」という点で、例えば今回の例だと、例えばサーバーパフォーマンスをLinear functionと仮定していいのかとかという点が疑問でしたが、その辺りについては残念ながら特に深い考察はないようでした。(Stephen曰く、それがスタンダードだからLinear Regressionを使っているよ、とのことでした)SVMの方も、Rのsvm関数とtune.svmを使ってチューニングしているだけのシンプルな使い方をしているようです。

何より印象的だったのが、こちらの人々は本当によく質問や議論をする。Stephenのセッションはもともと45分の予定だったのですが、結局1時間半くらいかかりました。ここはちょっと分からないから後で自分で調べてみよう、なんて遠慮は一切なく、皆が皆、疑問点は余さず聞いてきます。まあそういうことが自然にできるのが、こちらの人の強み(で逆にできないのが日本人の弱み)だと良く言われますが、個人的には一長一短かなあと思っていて、結果的に全ての工程で分からない人に合わせて進めることになるので、効率が悪いと感じることもあります。

今回はプレゼンだけでタイムオーバーになってしまいましたが、今後はcourseraの課題を議論したり、ハッカソンをしたりと色々やっていく予定のようです。僕もPRML読書会落第生の名に恥じないように頑張っていく所存です。

ってなわけで、今シリコンバレーでモバイルエンジニアをやってます。まだまだ英語に四苦八苦していますが、なんとか生きてます。