遥かへのスピードランナー

シリコンバレーでAndroidアプリの開発してます。コンピュータービジョン・3D・アルゴリズム界隈にもたまに出現します。

Ubiquityの日本語変換パッチが本家に取り込まれました

Slashcolonさんのトラックバックで知りましたが、以前提出したUbiquityのパッチが、本家のバージョンに取り込まれていたとのこと。さっきtrac見たら4週間前に取り込まれたみたいですねー、全然気づきませんでした。。

僕も忘れかけてたんですが、どうやらUbiquityのメーリングリストでid:murky-satyrさんが催促してくれていたらしく、それを受けて取り込まれたみたいです。
どもです!!murky-satyr++!!

オープンソースの進め方が僕自身分かっていないところがあったのですが、単にパッチをアップするだけじゃ他の開発者の方には何のことやら分からないので、メーリングリストなどできっちりと必要性をアピールしないとダメですね。次回はこの辺踏まえてコミットしていこうと思います。

ともあれ、これで次のバージョン(0.2.0かな?)から正式に日本語変換がエンターキーで出来るようになると思われます。
で、いまさらなんですが最終野良バージョンということで現行のUbiquity0.1.5にもパッチあててみました。
以下に置いておきますのでご自由にどうぞ。
Ubiquity0.1.5エンターキーでの日本語入力対応版ダウンロード

FireMobileSimulatorの今後の開発

FireMobileSimulatorを紹介してくれているサイトをこつこつブックマークしていたのですが、先日、ついに紹介サイト数が100を超えました。
http://b.hatena.ne.jp/thorikawa/firemobilesimulator/

どうもありがとうございます。開発者冥利につきます。
で、このアドオンの今後の開発なんですが、実は僕の仕事もモバイルサイト開発から離れてしまったこともあり、できれば自分以外の人も開発に携わっていけるような環境を作れればいいなあと思っています。一応、CodeReposにソースを公開しているものの、コミットしてくれる人は非常に少ないので、なんとかこの状況を改善したい。。。

開発に関わってくれる人が少ない原因はいろいろ考えられますが、自分がぱっと思いつくのは、

  1. 自分以外の人は何を開発していいか分からない
  2. プログラムがきちんとモジュール化されていない・Plaggableな構造になっていない(ちょっと直したくても影響範囲が分からなくて、怖い)

というのがあると思います。

で、まず最初の点を解決する為に、今後はきちんとTracでタスクを管理していこうかと思い、さっそくいくつかチケットを登録してみました。
http://coderepos.org/share/report/10
(っていうかCodeReposってチケットが全プロジェクトが一緒くたになってしまうのが何とかできないものかな、と思ったり)

これでちょっとは状況が改善されるといいなあ。
何かほかに対策や意見があれば是非教えてほしいです><

FireMobileSimulator 1.0.0をリリースします

FireMobileSimulator1.0.0をリリースします。

前回のリリースからだいぶ間が空いてしまいましたが、今回はメジャーバージョンアップということでかなり気合いの入った大幅な修正を加えています。
大きな目玉は、最新の携帯端末データベースから好きな端末を選択して追加することのできる機能追加です。
メニューから「最新端末リストから端末を追加」を選択することによって以下の端末追加画面が開き、任意の端末を選択・追加することが可能です。

実はこの機能を実装する為に、いつもお世話になっているke-tai.orgさんとコラボレーションを行っています。
ke-tai.orgさんは以前から端末スペック一覧というデータベースを公開しているのですが、今回わがままを言ってこのデータをWebサービス化して使用させていただきました。
上記の端末追加画面で見えるデータは、端末スペック一覧のデータとリアルタイムで同期していて、端末スペック一覧の方で追加された端末は、画面上の操作だけで簡単にFireMobileSimulatorに登録することができます。

さらに大きいのは、この端末データベースの情報は、ユーザー自身の手によってメンテナンスも可能だということです。端末スペック一覧を見ていただければ分かりますが、「端末登録ウィザード」なるものも用意されており、一覧上に登録されていない端末は、実機でこのウィザードにアクセスすることで登録することが可能となっています。あとはPCからも編集する機能が提供されていますので、一人が登録した情報はユーザー全員で共有することが可能です。
かく言う僕自身も、今回端末スペック一覧のデータを利用するにあたり、データのメンテナンスを行っています。画面上は見えないのですが、端末のHTTPヘッダ情報をかなりの数追加しました。それらのデータは当然FireMobileSimulatorでシミュレートされますので、携帯端末のHTTPヘッダを解析して何かを行うサイトを開発・運用している人にはかなり便利なはずです。

そんなこんなで、まさにこれぞWeb2.0(笑)という感じの機能追加なのですが、端末の情報はキャリアからも公開されていない情報が多くて、人海戦術でデータベース化してなんぼだと思っています。これを一つの機会に、この端末スペック一覧の情報が多くの人の手によってメンテナンスされ、さらに多くの人に利用され、という良いサイクルが回っていくとみんな幸せになれるんじゃないかなと思っています。

あ、あと、今回メジャーバージョンアップにつき、下位バージョンとの互換性は保証していません。一例をあげると、前バージョンでユーザー個人が追加した端末の情報は今回のバージョンアップで失われてしまいます。どうかご理解ください。

FireMobileSimulator.orgを開設しました

今まで本ブログで公開・情報発信してきたFireMobileSimulatorですが、公式サイトを作って情報はそちらに集約することにしました。

アドレスはこちら。
http://firemobilesimulator.org/

さらに今までMozilla AMOでも実験公開を行ってきたのですが、そちらの公開は今後停止し、この公式サイトに一本化します。

どうぞ今後ともよろしくお願いします。

Ubiquityの日本語変換パッチを出してみた

いままで、Ubiquity0.1.2をエンターキーの日本語変換確定に対応させてみたのように草の根的に対応してきたUbiquity日本語変換対応パッチですが、このたび正式にUbiquityのパッチとして提出してみました。

http://labs.toolness.com/trac/ticket/381

チケット登録もパッチ登録も自分でやってるんで、受理されるかどうかは謎ですが、うまくいけば0.1.3で吸収されるかも。
暖かく見守ってやってください><
英語がおかしい、などの指摘も歓迎します。

Ubiquity0.1.2をエンターキーの日本語変換確定に対応させてみた

いつの間にか0.1.2が出てたので惰性のように対応してみました。

Ubiquity0.1.2エンターキーでの日本語入力対応版ダウンロード
※自動アップグレードなどは本家アドオンと同様に行われます(ただしアップグレード時に、本対応が失われる可能性があります)

いつになったら本家で対応されるんだろうか。。。

FireMobileSimulator0.2.0リリース(端末スクリーンサイズシミュレートに対応しました)

FireMobileSimulator0.2.0をリリースしました。

今回は試験的に携帯端末のスクリーンサイズのシミュレートに対応してみました。
今のところ横幅のみで、サイトによっては指定した値よりも大きな幅になってしまったりもするんですが、そこはまあおいおい対応ということで。
スクリーンショットは以下のような感じ。ブラウザのサイズによらず、表示領域を制限します。

あとはフォントサイズとか折り返しもうまくシミュレートできれば、かなり再現性が高まるかと思ってます。
その他の修正点は以下です。

  1. Optionsの端末設定項目にスクリーン横幅・高さを追加
    • ただし高さの指定は現状機能しない
  2. 端末選択時にフォントを強制的に等幅に変換
  3. ブラウザ終了時に端末選択を解除する/しないをOptionsから切り替えられるように修正
  4. ページ内に<img src="http://hoge.jp/?uid=NULLGWDOCOMO">と指定した場合、ブラウザのURL自体がhttp://hoge.jp/?uid=NULLGWDOCOMOに書き換わってしまうバグを修正
    • ただし今のところimgのsrc属性等でuid=NULLGWDOCOMOやguid=ONを指定するケースではuidやiモードIDを送信できない
  5. Optionsの端末編集画面で編集した際に、その端末が選択状態になってしまうバグを修正
  6. 他アドオンと競合しないようにプログラムの名前空間を見直し