遥かへのスピードランナー

シリコンバレーでAndroidアプリの開発してます。コンピュータービジョン・3D・アルゴリズム界隈にもたまに出現します。

FireMobileSimulator 1.0.0をリリースします

FireMobileSimulator1.0.0をリリースします。

前回のリリースからだいぶ間が空いてしまいましたが、今回はメジャーバージョンアップということでかなり気合いの入った大幅な修正を加えています。
大きな目玉は、最新の携帯端末データベースから好きな端末を選択して追加することのできる機能追加です。
メニューから「最新端末リストから端末を追加」を選択することによって以下の端末追加画面が開き、任意の端末を選択・追加することが可能です。

実はこの機能を実装する為に、いつもお世話になっているke-tai.orgさんとコラボレーションを行っています。
ke-tai.orgさんは以前から端末スペック一覧というデータベースを公開しているのですが、今回わがままを言ってこのデータをWebサービス化して使用させていただきました。
上記の端末追加画面で見えるデータは、端末スペック一覧のデータとリアルタイムで同期していて、端末スペック一覧の方で追加された端末は、画面上の操作だけで簡単にFireMobileSimulatorに登録することができます。

さらに大きいのは、この端末データベースの情報は、ユーザー自身の手によってメンテナンスも可能だということです。端末スペック一覧を見ていただければ分かりますが、「端末登録ウィザード」なるものも用意されており、一覧上に登録されていない端末は、実機でこのウィザードにアクセスすることで登録することが可能となっています。あとはPCからも編集する機能が提供されていますので、一人が登録した情報はユーザー全員で共有することが可能です。
かく言う僕自身も、今回端末スペック一覧のデータを利用するにあたり、データのメンテナンスを行っています。画面上は見えないのですが、端末のHTTPヘッダ情報をかなりの数追加しました。それらのデータは当然FireMobileSimulatorでシミュレートされますので、携帯端末のHTTPヘッダを解析して何かを行うサイトを開発・運用している人にはかなり便利なはずです。

そんなこんなで、まさにこれぞWeb2.0(笑)という感じの機能追加なのですが、端末の情報はキャリアからも公開されていない情報が多くて、人海戦術でデータベース化してなんぼだと思っています。これを一つの機会に、この端末スペック一覧の情報が多くの人の手によってメンテナンスされ、さらに多くの人に利用され、という良いサイクルが回っていくとみんな幸せになれるんじゃないかなと思っています。

あ、あと、今回メジャーバージョンアップにつき、下位バージョンとの互換性は保証していません。一例をあげると、前バージョンでユーザー個人が追加した端末の情報は今回のバージョンアップで失われてしまいます。どうかご理解ください。