遥かへのスピードランナー

シリコンバレーでAndroidアプリの開発してます。コンピュータービジョン・3D・アルゴリズム界隈にもたまに出現します。

iPhoneアプリケーション勉強会に参加してきました(その2)

iPhoneアプリケーション勉強会@新橋のレポートです。
その1はこちら

Lightning Talkセッション

「郵便番号検索」はこのようにして作られた/新居雅行氏

思いがけず大ヒットiPhoneアプリ作っちゃった!みたいな体験談が生々しくて面白かったです。
ダウンロード数の遷移もグラフで示されていて、ビジネス的な展開を期待しているユーザーにとっては貴重なデータだったんじゃないかと思います。(日経エレクトロニクスでダウンロード数の遷移を公開されているとのことでしたが発見できませんでした。どこにあるんでしょう?>nii氏)
あと、郵便番号の地名の曖昧検索を実現しているアルゴリズムが非常に気になったのですが、質問できませんでした。もしよろしければどこかで教えていただけると嬉しいです。

クウジットが展開するロケーションウェアについて:ロケーション・アンプと PlaceEngine の紹介/塩野崎敦氏

アプリのデモとしては、一番面白いアプリだと思いました。でも、PlaceEngineとかロケーションアンプっていうのは、要は携帯のGPS機能を使わないで位置情報を取得できるAPIっていう理解でいいんですかね?
もちろんこのAPIを使っているアプリ(サービス)として面白いものがたくさんあるというのはよくわかったんですが、GPSと比べてこのAPIが如何に優位なのか、という点が分からなかったかなあと思います。

iPhone向けWebサイトの表示方法の実例と制作方法/田村健太郎氏

※こちらで資料公開されています⇒http://d.hatena.ne.jp/tamuken1986/20080811/1218467728
iPhoneのWebサイトの典型的なパターン、参考になりました。Objective-Cの読書会を行っているとのこと。時間が合えば参加してみたいです。

懇親会

いろいろな方とお話できました!楽しかったです!
以下まとまりのないメモ。

  • 三井ベンチャーがスポンサーで、モバイル開発コンテストをやっているという話。NDAの絡みがあり、大々しくは言っていないけれどもiP●oneアプリをかなり狙っているとのこと。世に出る機会をうかがっている開発者は是非、参加してみてはどうでしょう。
  • ゲーム機としての性能は、NintendoDSよりもiPhoneの方が勝っているという話。
  • PDAのUI開発者から見ると、iPhoneのUIの動きは生物的で、無駄に凝っているところがユーザーに受け容れらてるんじゃないか、という話。
  • 個人的な印象としてiPhoneの開発やってます!、っていう人はまだ少ない(参加者の1〜2割くらい?もう大体iPhone Developer Programとか登録してるのかな、とか思ってた)
  • 他、ここでは書けないような秘密の話

などなど、かなり走り書きですが、総じて楽しかったです。
またこういう機会があれば参加したい!
(次回は、俺こういうアプリ作ってます、っていうような話を、したい!)

iPhoneアプリケーション勉強会に参加してきました(その1)

8月10日は新橋で行われたiPhoneアプリケーション勉強会に参加してきました。
こういう勉強会に参加するのは、ほとんど経験がなかったのですが、自分にはない開発者の視点を吸収できて勉強になりました。

以下、レポートというか雑感。

発表セッション

XcodeでCocoaアプリケーション入門/(株)iPhonez 川畑佑介氏

うすうす気付いてはいたけどネイティブアプリだけじゃなくて、Webアプリでもいろんなことができるんだなーと思いました。特にiPhone本体の縦横検知はWebアプリでもできるんですね。びっくりです。あと僕はまだiPhone Developer Programに登録していないんですが、登録者にしか開示されないサンプルプログラムが多数ある、というのも有益な情報。なんらか開発が進んでから登録しようかなーと思ってたけど、もう登録した方がいいのかしらん。。

「ホットペッパー for iPod touchiPhone / iPod touch Web アプリ開発 Tips/リクルートMTL 石橋利真氏

※こちらで資料公開されています⇒http://iandeth.dyndns.org/mt/ian/archives/000676.html
まずiPhone向けのWebアプリってDashcodeで作るんですね。javascriptメインのWebアプリなんて、テキストエディタでごりごり書いた経験しかないので、シミュレータで動作確認もできるDashcodeの存在にはかなり驚きでした。JSONPで書くことでサーバーサイドの処理を一切なくしている、という話もありましたが、その辺も興味がありました。JSONPってまったく詳しくはないんですが、そういう目的で使われる技術なんですかね?
また、マッシュアップアワードの紹介もありました。
後のライトニングトークでPlaceEngineという位置情報を取得できるWebサービスの紹介もありましたが、ストリートビューとか、最近は面白いAPIがたくさん登場してきてるので、チャレンジしてみるのも面白そう。(だけどいろんなAPIの機能をチェックするだけでも大変だなあ。。。)
あと、HTML5ではアニメーションのCSSがサポートされていて、それを使うとiPhone用に見栄えのいいWebアプリを作れますよ、という話も興味深かった。(SafariHTML5対応済み)

アート(芸術・技術)としてのiPhone/iPod touch/赤松正行氏

アートの内容については、なんかすごそうなことやってる、っていう以上には正直理解できませんでした。
iPhoneというデバイスに対する様々な思いを詰め込まれたセッションでしたが、一番考えさせられたのが、iPhoneのソフトウェアキーボードが、将来的にキーボードというものの存在が大きく変わることを示唆しているのではないかという話。将来的なキーボードの形ってなんなんでしょうね?


その2(ライトニングトークセッション・懇親会)のレポートはこちら