遥かへのスピードランナー

シリコンバレーでAndroidアプリの開発してます。コンピュータービジョン・3D・アルゴリズム界隈にもたまに出現します。

プロダクティブ・プログラマを実践して作業効率アップ

オライリーの新書「プロダクティブ・プログラマ」が良かった。

詳しい内容はこちらの目次とかを参照して欲しいのですが、すぐにでも使える実践的なTIPSが詰まっていて非常に良い本です。こんなのだいたい知ってるよー、という人も多いだろうけど、これだけあれば何かしら知らないことがあるんじゃないでしょうか。

この本の前半はいわゆるOA環境に特化した内容ですが、これだけでも十分実践する価値はあります。僕は自宅ではMac、会社ではWindowsXPを使っているのですが、会社のPC作業の効率に最近疑問を抱き初めていたのでこの本はちょうどよいタイミングでした。

いくつか実際に導入したTIPSを以下に挙げてみます。

仮想デスクトップの導入

Microsoftの提供するPowerToysの内の1つであるVirtual Desktop Managerを導入しました。(日本語化はこちら
このツールを導入すると仮想的なデスクトップを4つもつことができ、それぞれのデスクトップで起動しているアプリケーションを分けて管理することができます。また、ショートカットでそれぞれのデスクトップを簡単に切り替えることができます。

実際には4つも使うことはあまり無いと思うのですが、事務用と作業用に分けるだけでも相当便利です。ツールバーにメーラーやブラウザが存在しているのと、存在しないのとでは作業効率が全然違います。たとえ見る気はなくても、ツールバーに存在しているとついついメールチェックをしてしまったり、ネットサーフィンしてしまったりするものです。「メーラーやブラウザが完全に見えない」デスクトップを持つことで作業効率を大幅に上げることができます。

クリップボードの履歴管理ツールの導入

CLCLというクリップボードの履歴を管理できるツールを導入してみました。

地味な印象があるので必要性に疑問を感じる人も多いと思いますが、たとえば「クリップボードに新しいデータをコピーしたいけど、さっきコピーした内容が消えてしまうから一度テキストエディタに落としてからコピーしよう」という経験がある人には絶対に役立つツールと言えます。このツールを使えば、そんな心配をする必要がなくなるからです。遠慮無しにコピーしまくってから必要なものをペーストすればいいんです。

不要な通知をオフに

以前からやろうやろうと思っていたのですが、この本を読んでようやくメール通知をオフにする決心がつきました(笑)。最初の1日は、メールをリアルタイムで見ないと不安になったりもしたのですが、次の日からは気にならなくなりました。

仮想デスクトップで、作業用のデスクトップにはツールバーにも表示されないようにしたのでかなり効率が高まっている実感があります。


ほんのさわりくらいですが、まだまだ導入できることはたくさんあると思います。一度、日々の全ての作業を疑いの目で見てみると良いかもしれません。当たり前と思っている中に、改善すべき事象が潜んでいることが多いんじゃないでしょうか。

と、ここまで書いたところで、実は一番効率が悪いのは会社と自宅でOSが違うことなんではと思い至りました。。Macを許可してくれるほど柔らかい会社でもないしなー。なんとかならんものか。。。